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コロナ・パンデミックの影響が長期化する中、ITを駆使した業務プロセスやルール最適化によるコスト削減・意思決定の迅速化は、企業存続を左右するほど重要化しています。前例主義・コンプライアンス重視だったバックオフィスにおいても、ペーパーレス化や職種に応じたワークスタイル採用など、新たな企業文化を作っていこうという動きがみられます。その最新はRPAの導入です。
定型化できる業務をRPAに代行させることで、社員はコミュニケーションが必要な業務や創造性が求められる業務などに集中することができ、事業全体の効率化につながります。
最初に記述しますがRPA導入はDXの一部です
"DX"(デジタルトランスフォーメーション)と"RPA"(ロボティック・プロセス・オートメーション:Robotic Process Automation)は、異なる概念であり、それぞれ異なる側面に焦点を当てています。
要するに、DXはビジョンや組織の大規模な変革を指し、RPAはその一部で、具体的には業務プロセスの一部を効率的に自動化する技術です。
基本的に月末、月初、毎週、毎日○時、といった定期的に発生する業務として。
総務省:RPA(働き方改革:業務自動化による生産性向上)より
業種 | 具体的な業務 | 効率化・削減効果 | 今後の展開(方向性) |
大手都市銀行 | 煩雑な事務処理作業 (20種類の事務処理) | ・年間で8,000時間(1人1日8時間労働で計算すると約1,000日分)事務処理作業を削減 | ・業務の効率化により、事務を担当していた社員が他の重要な業務に稼動をあてられるようになった。 ・複数のシステムを使う事務処理にRPAを適用することで、システム連携による業務の単純化も視野に入るようになった。 |
表―1:導入事例
RPAには三段階の自動化レベルがあるとされています。現在のRPAの多くは「クラス1」というレベルで定型業務に対応しています。次期レベルの「クラス2」は、AIと連携して非定型業務でも一部は自動化されます。「クラス3」は、より高度なAIと連携することで、業務プロセスの分析や改善だけでなく意思決定までを自動化できます。
既に、クラス3において認識技術や自然言語解析技術、学習機能などにより曖昧な情報や不足している情報を補いながら作業する、これまでとは一線を画したRPAが開発されています。日本語の対話ができるAIエンジンを活用し、対話をするだけで必要なデータの入力が完成し、全プロセスを完結することも可能とのことです。
クラス | 主な業務範囲 | 具体的な作業範囲や利用技術 |
---|---|---|
クラス1 RPA(Robotic Process Automation) |
定型業務の自動化 |
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クラス2 EPA(Enhanced Process Automation) |
一部非定型業務の自動化 |
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クラス3 CA(Cognitive Automation) |
高度な自律化 |
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表―2:自動化レベル
RPA(Robotic Process Automation)を導入すると、以下のような効果が期待できます。
RPAの導入は、業務プロセスの効率化や品質向上、従業員 の満足度向上など多くのメリットをもたらす一方で、適切なプロセスの選択やツールの選定、スクリプトの作成、テストなどの課題も存在します。したがって、RPAの導入を検討する際には、事前の計画と専門家の助言を活用することが重要です。
図―1:RPAの導入実態
RPAユーザーの利用促進という観点では、新型コロナウイルスはポジティブな影響を与えている。活用部門数や業務数の変化を聞くと、「増えた」が47%で、「減った」は14%に留まった。コロナ禍で、限られた従業員での業務遂行や在宅での効率的な作業実現のためにRPAを活用するケースが増えているためとみられる。
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