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レガシーシステムの面で大きな阻害要因となっているのは、「何から手を付ければよいか、判断できない」ことだ。IT部門が、自社で利用しているITシステムの全体像を把握できておらず、また把握できている領域もシステムが密結合になっていてどこを着手すればよいか、が分からなくなっている。そのためモダナイゼーションの投資対効果(ROI)を評価しようにも、その範囲や効果の指標や根拠となる改善点を定められないまま、時間が過ぎているのが現状ではないか。また、ITモダナイゼーションによって実現される「データ活用」が、自社にどのような効果をもたらすのか、組織内で共通認識が持てていないことも取り組みが進展しない要因の1つといえるだろう。
マネジメント面では、ITモダナイゼーション推進に向けたスローガンは掲げるものの、事業要求や業務要件にまで落とし込めていないことが多い。そのため、
レガシーシステム(Legacy System)は、古い技術やソフトウェア、ハードウェア、またはプロセスに基づいて構築された情報システムのことを指します。これらのシステムは、通常、数年から数十年前に開発または導入されたものであり、現在の最新技術や基準には合致していない場合があります。 レガシーシステムは、様々な理由で組織内に残存している場合があります。たとえば、費用やリソースの制約、複雑な依存関係、変更の困難さ、既存のデータやビジネスプロセスへの強い結びつきなどが挙げられます。また、組織が成長や変化を遂げる中で、新しいシステムとの統合やデータ移行の難しさも理由となる場合があります。 一般的には、レガシーシステムは次のような特徴を持っています:
レガシーシステムの問題を解決する方法としては、システムの刷新やリプレース、新しいテクノロジーへの移行、レガシーシステムの一部を置き換えるなどのアプローチがあります。ただし、これらの変更はリスクやコストが伴うため、組織は慎重に計画し、戦略的なアプローチを取る必要があります。
レガシーシステムのモダナイゼーション(Modernization)は、古いシステムを現代的な技術やアーキテクチャに基づく最新の状態にアップデートするプロセスです。モダナイゼーションによって、システムの機能性、保守性、拡張性、セキュリティなどが改善されることが期待されます。 モダナイゼーションにより何を変え、何は残すべきか、について、IT部門が十分な検討を行えず、手を付けられずにいる。 モダナイゼーションの手法は様々であり、以下にいくつかの一般的なアプローチを示します:
例えば、
経済産業省「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~」より抜粋
まずシステムの面で大きな阻害要因となっているのは、「何から手を付ければよいか、判断できない」ことだ。
IT部門が、自社で利用しているITシステムの全体像を把握できておらず、また把握できている領域もシステムが密結合になっていてどこを着手すればよいか、が分からなくなっている。
そのためモダナイゼーションの投資対効果(ROI)*を評価しようにも、その範囲や効果の指標や根拠となる改善点を定められないまま、時間が過ぎているのが現状ではないか。
また、ITモダナイゼーションによって実現される「データ活用」が、自社にどのような効果をもたらすのか、組織内で共通認識が持てていないことも取り組みが進展しない要因の1つといえるだろう。
一方のマネジメント面では、ITモダナイゼーション推進に向けたスローガンは掲げるものの、事業要求や業務要件にまで落とし込めていないことが多い。そのため、モダナイゼーションにより何を変え、何は残すべきか、について、IT部門が十分な検討を行えず、手を付けられずにいる。
長年に渡り業務プロセスに合わせてカスタマイズされ、業務を支えてきたシステムは理想的で頼りがいのある存在です。現場の方々は「今のまま」での刷新を望む意見が多い傾向にあります。 とは言え、「今のまま」が実は効率的ではなくなっていたり、「今のまま」での刷新では開発コスト肥大化や再ブラックボックス化を生んでいたりと、システム刷新が思うような結果につながらない可能性があります。 システム刷新の失敗例には下記のようなケースが挙げられます。
日経クロステック(xTECH)より引用
「生成AI(人工知能)への期待がレガシーマイグレーションの相談件数増加につながっているのではないか」――。こう推測するのは、日立製作所の秋庭真一アプリケーション開発事業部サービス・ソリューション統括部担当部長だ。生成AIを活用すれば、レガシーマイグレーション(レガマイ)を素早く実現できる。このように考えるユーザー企業が増えているという見立てだ。2023年度に寄せられたレガマイの相談件数は、2022年度に比べて1.5~2倍に増えたという。
現在、開発工程に生成AIを活用しようとする動きが活発だ。例えば生成AIを用いたコーディング支援ツールなどの活用が挙げられる。ツールでコーディング速度を向上させたといった話をよく聞くようになった。生成AIでレガマイをどう支援できるのか探っていこう。
一般にCOBOLをピュアJavaに変換するリビルドは、プログラムの構造を変更しなければならず、単純にJavaに書き換えるJaBOLへのリライトに比べて難度が高かった。しかし生成AIの活用により、COBOLからピュアJavaへ効率的に変換する道筋が見えてきた。
日立製作所の立川茂アプリケーションサービス事業部Lumada共通技術開発本部担当本部長は、生成AIを活用したレガマイへの取り組みを3つ挙げる。「ブラックボックス化したCOBOLプログラムから設計書を作成すること」「JaBOLから脱却すること」「現新比較テストの作業を効率化すること」である。
ブラックボックス化したCOBOLプログラムとは、仕様書がなく、開発したエンジニアもいなくなってしまい、どのような処理を実施しているのか分からないプログラムを指す。レガマイ時にブラックボックス化したプログラムがあると、1行ずつ読み解き処理内容を把握しなければならない。日立は生成AIを活用し、ブラックボックス化したCOBOLプログラムから仕様書を作成する仕組みを構築中だ。
COBOLプログラムから作成した仕様書をJaBOLからの脱却にもつなげる。COBOLを直接ピュアJavaに変換した場合は、生成AIを使っても変換率が80%程度で頭打ちになることが試算できたという。そこで日立が考えたのは、Javaの仕様書からピュアJavaのプログラムを出力することだ。具体的には、COBOLプログラムから仕様書を作成し、それをJavaの仕様書に変換する。そしてJavaの仕様書からピュアJavaのプログラムに変換する。
経営の根幹を成す基幹系システム。しかし、老朽化が進んでいるにもかかわらず、日常業務に追われて、なかなか手を付けられずにいる企業も多いのではないだろうか。今、ビジネス環境は激変しており企業経営も時代に合わせた変革が求められている。そんな中、経営に直結する基幹システムも革新していかなければならないと考える経営者は多いのでは?。
弊社も創業が、1985年(昭和60年)ですので、業界的にはレガシー的、存在ですが、古いからこそレガシーシステムの内容を知り得ています。
「誰も面倒を見てくれない、壊れないことを祈るだけ…、マイグレーションも自力ではあきらめました、そんなレガシーシステム。なんとかします」
モダナイゼーションは、一気に進めるのではなく、上記コンテンツを段階的に進めることをお勧めします。
老朽化したシステムのままで、市場競争力を高めることは困難です。
老朽化(陳腐化)したCOBOL、ACCESSなどで作成されたシステムのモダナイゼーションを賜ります
モダナイゼーションの進め方 | ||
ステップ概要 | ステップ詳細 | |
1 | 【見える化】現状・問題の見える化と課題の特定を行う 参考: 業務改革:業務フローを作成(業務の可視化) |
●お困りごとの見える化現状システム分析:>業務フローと現状システム融合性整理。 |
2 | ●現状の課題の見える化 お客様の課題を明確にするため、お客様の業務の現状を確認する。お困りごとに関連した業務の詳細と業務量を把握し、また、業務のどのような点に負担を感じているかを明確化する。 |
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3 | ●お客様のIT利用レベルを確認する。 パソコンの台数や利用スキル、ネットワークの状況、現状利用しているシステムを明らかにする。 |
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4 | 【導入する】 新システムを導入する。 参考: 中小機構が提供する、IT導入に活用できるツールを集めたポータルサイト「ITプラットフォーム」 |
●有効性の高い新システムを探す
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5 | ●新システム新システムの提示 新システムの基本情報を比較した後、実際に試用する。無料で試用できるものを優先的に促すことで、使い易さや機能・導入の負担を確認できる。新システム提供事業者の導入サポート体制についても確認し、最終的に新システムを選定してもらう。 「IT導入補助金」の検討 |
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6 | ●フォローアップ 新システムが実際に課題解決に寄与しているかを評価する。 |
レガシーモダナイゼーションを推進する2つのアプローチ レガシーシステムが抱えるリスクから一日も早く脱却したいと考える多くの企業から注目されているのが、「メインフレームからクラウドネイティブへ」をキーワードとするモダナイゼーションだ。 この取り組みにおいて、どのアプリケーションを対象に、どんな形でクラウド移行するのかを判断する際の基準となるのが、以下に示す「7R」だ。
モダナイゼーションの一大潮流に飛び移れ ~DXの分水嶺は「経営トップがここでシステムを転換できるか」~ - 日経クロステック Specia基本的に富士通のPRページです
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