【増え続ける海洋ごみ】

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海洋ごみは、陸地から排出された廃棄物が海洋に漂着したり、海洋に直接投棄されたりして形成される廃棄物のことを指します。
海洋ごみは深刻な環境問題であり、海洋生物や生態系に対して悪影響を及ぼすだけでなく、人間の健康や経済にも影響を与える可能性があります。 海洋ごみの主な原因の一つは、陸地からの廃棄物の不適切な処理です。ごみが適切に廃棄物処理施設で処理されない場合、風や水の力で河川や排水路を通じて海洋に運ばれることがあります。また、漁業や船舶からの廃棄物や、海岸での観光客や海洋レジャーの活動によるゴミの投棄も海洋ごみの要因となっています。
海洋ごみの種類は多岐にわたります。プラスチック製品は特に深刻な問題であり、ビニール袋、ストロー、ボトルキャップなどの小さなプラスチック片から、大型の漂流物まで、さまざまな形態で海洋環境中に存在します。その他の海洋ごみには、廃棄物やガラス、金属、油、化学物質なども含まれます。
海洋ごみは生態系に多くの影響を与えます。海洋生物はごみに絡まって死亡することがあり、また、プラスチックの摂取によって消化器官が損傷されることもあります。海洋ごみはまた、漁業や観光業などの海洋に関連する産業にも経済的な損失をもたらす可能性があります。 海洋ごみ問題に対処するためには、個人の意識と行動の変革が必要です。ごみの適切な処理とリサイクル、プラスチック使用量の削減、海岸や海洋でのクリーンアップ活動などが重要です。さらに、政府や国際機関、産業界の協力が必要であり、廃棄物の適切な処理方法の促進や規制の導入など、包括的な対策が求めらています。

海が、私たちの出すごみによって汚染されている。テレビや新聞で報道される機会も増えたことで多くの人がこの事実を認識しているが、海洋ごみの実態や発生のメカニズム、その影響についてはあまり知られていない。実は、海に面する192の国や地域のうち、海に流出したプラスチックごみの年間流出量の割合を見ると、日本は全体で30位、先進国では20位のアメリカに次ぐ2番目の多さであることがわかっている。
海洋生物はもちろん、人間にも悪影響を及ぼすと言われる海洋ごみの増加に歯止めをかけるために、私たちにできることはいったい何だろうか?海洋ごみの現状や発生メカニズムとともに、誰もが今日からでもできる取り組みを理解して実践しましょう。
下図は 日本財団ジャーナルより

図表:「海洋ゴミ(海ごみ)」の問題をご存知ですか?
図表:海洋ごみ(海ごみ)の削減に誰の(どこの)取り組みが必要?

環境省:プラスチックを取り巻く状況と資源循環体制の構築に向けて

環境省:プラスチックごみを減らすために

1からわかる!プラスチックごみ問題

マイクロプラスチックが
人体に与える影響は?

さまざまな問題が浮上するマイクロプラスチック
読んで字のごとく極小のプラスチックで、広く使われている定義では5ミリメートル以下のプラスチックのことを指す。近年、海に流出したマイクロプラスチックが及ぼす影響について研究が進んでいる。 マイクロプラスチックは、大きく分けて「一次マイクロプラスチック」と「二次マイクロプラスチック」の2種類に分類される。 一次マイクロプラスチックは、洗顔料・歯磨き粉といったスクラブ剤などに利用される小さなプラスチックのことで、主に家庭の排水溝などから下水処理を通り、海へと流出。一度流出すると回収はできず、製品化された後の対策は難しいとされる。 マイクロプラスチック実態把握

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海に漂流する多くのプラスチックごみに対して 私たちは今何ができて、これからどうすべきなのか。 個人・企業・団体・地域などそれぞれの立場から問題に対してきちんと向き合い、 プラスチックと賢く付き合いながら、未来へ向けた様々な取組を推進します。
令和元年度調査結果の全体概要

  • 漂着ごみ(容積ベース)は10地点中7地点で自然物に比べ人工物が多く、人工物の割合は、プラスチック類の割合が高い地点が多い結果となった。プラスチック類の主なものは、漁網・ロープ、飲料用ボトル等であった。
  • 漂着したペットボトルの言語表記は、言語が不明なものを除くと、羽咋、松江、下関及び奄美では外国語表記の割合が6割以上を占めた。一方、日本語表記が5割以上を占める結果となったのは淡路、高知であった。
  • 沖合海域の漂流ごみは、レジ袋が、北海道東方海域、紀伊水道の沖合で分布密度が高い地点があったほか、西日本で多く見られた。発泡スチロールは東シナ海の分布密度が高かった。
  • 沿岸海域の海底ごみ(容積ベース)は、小樽銭函沖を除いた調査地点において、プラスチック類の占める割合が高かった。プラスチック類の主なものは、漁網・ロープ、ポリ袋、飲料用ボトル等であった。

海洋ごみの7〜8割は街から

プラスチック使用削減の取組の広がり

各府省の取組 海洋プラスチックごみ問題への対応に関して、「まず隗(かい)より始めよ」として、環境省として率先してワンウェイのプラスチックの使用削減に取り組んでいるところです。具体的には、「プラスチックとの賢い付き合い方」を実践するため、審議会や検討会など、環境省のあらゆる会議において、今後、ストロー、カップ、かき混ぜ棒など、ワンウェイのプラスチックを使用しないよう徹底して取り組んでいます。また、本庁舎の食堂においても、同様に取り組んでいるところです。これに合わせて、庁舎内のコンビニエンスストア、テナント等に協力を要請し、ワンウェイのプラスチックの使用自粛のための声掛け等を徹底していただいています。