会話形式でやり取りする ChatGPT というモデルをトレーニングしました。対話形式により、ChatGPT はフォローアップの質問に答えたり、間違いを認めたり、間違った前提に異議を唱えたり、不適切な要求を拒否したりできます。
ChatGPT はInstructGPTの兄弟モデルであり 、プロンプトの指示に従い、詳細な応答を提供するようにトレーニングされています。
「OpenAI」とはどんな会社か
このChatGPTを開発しているのは、OpenAIという会社です。OpenAIは、Tesla CEOのイーロン・マスク氏や、LinkedInの共同経営者のリード・ホフマン氏等が設立に関わった人工知能研究所で、Microsoftから10億ドルの出資を受けています。
特徴として、当初OpneAIは非営利組織として設立されたのですが、2019年3月に「利益に上限のある」営利企業OpenAI LPを創設し、営利と非営利のハイブリッド体制に移行しています。そのため、上限を超えた分の利益は非営利部門に還元される仕組みとなっています。
そんなOpenAIの売上は、Bloombergの以下の記事によると、現時点では「ほとんどない」と言われているものの、更にMicrosoftが1.3兆円の出資検討を行っており、その際のOpenAIの時価総額は約4兆円と、驚異的な評価を受けています。OpenAIは、人類に利益をもたらす高度なAIシステムの開発に焦点を当てた研究者とエンジニアのチームで構成される人工知能研究所です。この組織は、イーロンマスク、サム・アルトマン、グレッグ・ブロックマン、イリヤ・サツケバー、ヴォイチェフ・ザレンバを含む個人のグループによって2015年に設立されました。
OpenAIの研究は、自然言語処理、コンピュータービジョン、ロボット工学、深層強化学習など、さまざまなトピックに焦点を当てています。
組織は、GPT-3言語モデルやDALL-E画像生成システムなど、いくつかの注目すべきAIシステムを開発しました。
OpenAIは、すべての人にとって安全で有益なAIを作成することを目的として、非営利団体として運営されています。組織の活動は、慈善寄付と商業的パートナーシップの組み合わせによって資金提供されています。OpenAIの研究は公開されており、組織はAIモデルとツールの多くを無料で一般に公開しています。
OpenAI プラグインは、ChatGPT をサードパーティ アプリケーションに接続します。これらのプラグインにより、ChatGPT は開発者によって定義された API とやり取りできるようになり、ChatGPT の機能が強化され、幅広いアクションを実行できるようになります。
プラグインは、安全性をコア原則として言語モデル用に特別に設計されたツールであり、ChatGPTが最新の情報にアクセスしたり、計算を実行したり、サードパーティのサービスを使用したりするのに役立ちます。
チャット、文章生成、翻訳、コーディングなどさまざまなタスクをこなす万能型ジェネレーティブAIツールである「ChatGPT」。同じ土俵では競合は少ないものの、翻訳、要約、ライティング、コーディングなど各機能に特化して見ると、競合は多数存在する。