中高年のための山歩きペ−ジ構成

山の気象と行動

1.気圧の位置で風向きや寒暖をつかむ

台風と低気圧 台風が近くへ来そうなときとか西の方から低気圧が発達しながら近づいてくるときは、一番警戒すべきです。
前線 前線とは、暖かい気団と冷たい気団の境目でその線(ある程度の幅で)を境に風と気温が違います。 天気の良し悪しは、その付近の空気が下降しているか上昇しているかによります。
高気圧 天気図から天気の特徴を大きくつかむには高気圧の位置も注目点です。 高気圧の中心が北〜西にあるなら風向きは北よりで寒いが、南から東なら南風が吹き暖かとなります。
風向き 等圧線と風の関係も大事です。 風向きは高気圧の中心を右に、低気圧の中心を左に見ながら前へ動くように吹きます。 すなわち高気圧の中心が西に、低気圧の中心が東にあるときは北〜北西風が吹きます。

2.天候の変化を予想する

●南岸低気圧型
太平洋岸に近い山にかさ雲がかかり出したら上空に湿った空気が入り始めたことを示すから、雨の振り出しはもう間近にになります
●日本海から寒冷前線南下型
発達中の日本海低気圧に向かって暖かな南風が入ると山の天気は一時よくなります。 寒冷前線接近のときは、上層雲が現れたあとすぐ積乱雲が出てきます。 風上側の山を見てそちらの山が雲に包まれたなと思ってみていると、しばらくしてこちらの山も雲が多くなってくる、という変化をします。 風上側の山雲の増え方に注意します。

*体感温度:風速が秒速1m増すごとに、気温が摂氏1度下がるほどの寒さを感じると良くいわれます。 しかし、気温が摂氏マイナス5度くらいまでなら当てはまるが、気温がさらに下がるとわずかの風でも体感温度は急激に下がります。 また水分が付着して体が濡れているときは、それほど低温でなくとも、また風があまりなくとも凍傷の危険があります。 体が濡れたままにならないような服装計画が、冬はもちろん、春秋の山には求められます。

3.夏山:雷と台風

夏山では、昼前から山の斜面に沿って空気が上昇雲も発生する。 午後にはその雲はある程度発達するが、普通はせいぜい弱いにわか雨で終わります。 しかし、上空に冷たい空気が入ってきているときは不安定がいっそう助長され、雷までになります。 夏山では、上層寒気の動きが遅いので、[雷三日」といわれるように、2,3日、毎日同じころに起こる習性があります。 したがって前日雷があったら、今日午後にもあると見て、早く出発して早く目的地に着くようにしたほうが良い。 雷にであったら、岩場の上など隠れる場所の無いところは危険なので、岩陰に避難し、とにかく体を低くすること。 高い木があったら、その幹のそばはかえって危ないので、やや、離れた所(幹の頂上を見上げた角度が45度より内側)にいること。 ゴロゴロと雷鳴が聞こえるうちはまだ遠い。 稲妻が光ってからおとが聞こえるまでの秒数を数えると距離がわかる(大体音速は秒速3400m)。 
台風 台風のコースが、本州南方を北東に進むのなら、山の風は東→北と変わって気温は低め。 日本海を北東に進むのなら、山の風は東→南東→南→南西と変わり気温も上がる。 標高1000〜2000m山にでは台風が通過する再には。最も強い風を受けるので早めの非難が大切です。

4.天候の見通しをつけて行動

強風は、バランスを崩し、視界を妨げ、道を誤らせる。  パーティがばらばらになってしまうことが怖い。 霧で真っ白になり、周りがまったく見えないのを[ホワイトアウト]と言うが、こんなときは分岐点がわかならくなる事が多い。 下っていて先が見えない危険もある。 その場にとどまって、晴れるのを待つ方が良い。 まったく晴れなかったり、夕方になった場合などは、さまよい歩くよりビバークを決断した方が安全といえる。 危ないと思ったらいつでも引き返す決断下せる判断力と体力に余裕を残しておくことが、悪条件かで行動するときの基本的な要素です。