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繰り返されたUSBの名称変更

USBは1996年に最初の規格が策定された後、次々と高速な規格が生まれた。最初のUSB 1.0は最大転送速度がわずか12Mbpsだったが、2000年のUSB 2.0では480Mbpsへと劇的に向上。USB 2.0は今も現役だ。

 混乱が生じたのは、次のUSB 3.xの時代だ。2008年に最大転送速度5GbpsのUSB 3.0が登場。そして、2013年に最大転送速度10Gbpsの規格が登場したときに、ボタンの掛け違いが起きた。

 新規格に付けられたのはUSB 3.1 Gen 2という名前。USB 3.0の次のバージョンということでバージョン番号を3.1に変更し、末尾にGen 2というジェネレーション(世代)表記を付けた。さらに、既存のUSB 3.0にはUSB 3.1 Gen 1という新しい名前を付けた。同じ規格なのに呼び名が違うという複雑怪奇な状況が生まれ、これが規格を巡る混乱の引き金となった。

 2017年に登場した最大転送速度20Gbpsの新規格は、USB 3.2 Gen 2×2。末尾がGen 3とならずに2×2となったのは、Gen 2の信号線を2レーン使うことでデータ転送の高速化を実現したからだ。そして、最大転送速度5Gbpsの規格(最初はUSB 3.0)はもう一度名前を変えてUSB 3.2 Gen 1に、10Gbpsの規格はUSB 3.2 Gen 2に改称された。
新マーケティング名の登場で混乱は収束するか
 このように混迷を極めてきたUSBの規格だが、今後はスッキリした形になるかもしれない。2022年にUSB-IFはUSB表記のガイドラインを改訂した。それによると、USBの各規格に新しいマーケティング名を定め、消費者の目にはそれ以外の名称が触れないように求めている。新名称は、「USB 10Gbps」「USB 20Gbps」のように最大転送速度を示したシンプルなものだ(図9)。

これからは速さを明記したマーケティング名を前面に
図9 2022年9月、USBの規格策定を担うUSB-IFはUSB表記のガイドラインを改訂した(後にUSB 80Gbpsを含むガイドラインを公表)。「USB 5Gbps」「USB 10Gbps」「USB 20Gbps」などのマーケティング名を定め、消費者にはそのマーケティング名だけを示すようメーカーに求めている。「USB 3.2 Gen 2」「USB4 Version 1.0」などの規格名は技術仕様書には残るものの、製品名やパッケージからは消えるかもしれない
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 問題はメーカーやメディアの対応だ。足並みをそろえてガイドラインに従えば、USB規格の表記はずいぶんわかりやすくなるだろう。しかし、メーカーが独自表記を続けるようなら、混乱はまだ続くかもしれない。

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