いまこそ、情報化による経営改革を

中小企業は,これまでのように親企業に密着した関係から、徐々に親企業とのパートナー化の動きが見られる、下請企業同士による横のネットワークが広がりつつあります。また、今後、中小企業が有効に市場ニーズに対応して競争力を確保していくためには、それぞれの企業が専門性を高め、相互に柔軟なネットワークを形成し、対応していくことが有効と考えられており、そのためにも情報化、情報ネットワークの導入は中小企業が今後ビジネスチャンスを拡大していくうえでの契機ともなります。
さらに、販売チャネルの少ない中小企業が、インターネットのホームページによる通信販売を始めるといったことが始まっています。ホームページを掲示しただけで顧客がつくかは保証の限りではないが、少なくともホームページを掲示するということでは企業の規模にはかかわりなく全国的な販売ができることになるし、コストもそれほどかかるものでもない。
 つまり、産業全体の変革が進み、他方益々情報化が進む中で、中小企業が一層の発展を目指そうとする場合には、これからは情報化への対応が益々必要・重要であると考えられます。
◎経営改革の手段として情報化は、

  • 「コストダウン」
  • 「納期の短縮」
  • 「製品の高度化・高精度化」
  • 「市場動向等の的確な把握」

  などを目的として、

  • 「財務・人事管理」だけでなく、
  • 「受発注管理」
  • 「在庫管理」
  • 「顧客管理」
  • 「製品の企画設計」

  などの面でかなりの情報化の進展が進んでいます。

◎さらなる情報化の方向としては、

  • 「各業務を統合した管理システム」
  • 「ネットワークでの通信販売・広告」
  • 「生産工程管理」

等が挙げられており、これまでの効率化の面での情報システムの活用から、市場ニーズへの対応、更には、経営戦略を構築するためのツールとしての情報システムの活用へと向かっています。
   実際、小規模企業を始めとする大多数の中小企業ではコンピュータの本格的利用は二の足を踏んでいるとは言うものの、成功事例として、企業内ネットワークによる経営・業務の効率化、受注・生産工程へのコンピュータ・システム導入による生産の効率化、設計・製作過程へのコンピュータ・システム導入による業務の効率化、電子情報データベースによる顧客管理の効率化、企業内商品データベースをもとにした受注・在庫・配送管理の効率化など例示を挙げれば枚挙にいとまがありません。

◎個々の中小製造業者が求められる対応課題として

  • 「技術開発」
  • 「情報化への対応」
  • 「経営の高度化」
  • 「新分野進出、海外展開による活路開拓」

◎中小小売業が厳しい経営環境に対処するための個別対応として、

  • 「多様化する消費者ニーズの的確・迅速な把握ときめ細かな対応」
  • 「情報化等による業務の効率化」
  • 「異業種連携も含めた共同化」

◎上記を重要課題としてあげるとともに、中小卸売業についても、

  • 情報の収集・分析・提供機能」
  • 「商品の企画・開発機能」
  • 「電子データ交換、導入等情報化のパートナー」

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  中小企業の各分野において情報化は今後の重要課題として意識されている。また、「情報化」はそれ自体が目的ではなく、むしろ、「情報化」に取り組むことによって、経営の高度化、技術開発といった他の取り組むべき課題に対応するための有効な手段と考えられます。

  中小企業は我が国産業の大きな担い手であると同時に、雇用面、地域産業・社会の担い手であるだけに、情報化により中小企業が経済の構造変化に適切・敏速に対応し、益々発展していくことは、個々の中小企業にとってだけでなく、経済全体を考えても極めて重要なこと考えられます。

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